木
山に登って杉を見てきたわけです。とくに意味なく。旅行で。友達と。
その木は、ものすごく大きくて圧倒されました。
でも、それは、建築物をみたときのようで、なにか違和感を覚えました。
偉大なんだろうけど、なんとなく生きている感じがしないというか、だからといって、他の杉が生きている感じがしたというわけでもないんですが。なんなんでしょう。
上のほうに青々としたところがあるんですが、ちがう植物で、自分は白々と落ち着いていて、人間なんかにも心配されて、かわいそうっちゃかわいそうなんですが、自分のために犠牲になっているものがたくさんあって、それでも偉大なんでしょうか。
もうどうでもいいんですが、あいつは、じじい。
おれは、まだ「おまえは必死か。」と思われていたらいいと。